乗馬クラブの選び方<改定>



 「乗馬クラブって、いくつかあるけれどどこを選べばいいの?」

みんな悩んできました。私たちも昔は、選ぶのに苦労しました。プロとなってからの見識を加味し改訂版を作成しました。
 マリンズステーブルの宣伝ではありません。純粋に馬を知りたい、馬術を学びたい、上手くなりたいを目指す方へのアドバイスです。

 これから乗馬を始めるのに一番大切なことは、しっかりとしたトレーナーやインストラクターがいることです。

口先だけの理論でなく、実際に目の前で見せてくれる所が良いところです。
ただ前に走るだけでなく、横の動きや複合的な動きを見せてくれるといいですね。

 残念なことに、乗馬施設の中には、インターネットで「乗馬クラブ」を検索するとヒットし、ホームページを開いてみて、会員制度もあり、指導料1000円なんてうたっているけれど実際に行ってみると適当に馬の動かし方を教えている所もあるのです。

 そんな所の見破り方をお教えします。

 まず、ホームページのお知らせやトピックが最近のものかどうか、内容が乗馬に関する事(どこかでイベントをやる等ではありません)かどうか。
 さらにブログや掲示板の更新頻度を見てみる。更新が3か月以上されていないのなら要注意です。そんな所は止めておきましょう。やる気がありません。
  私たちが乗馬クラブを探すのに確認していたことをあげてみました。

見学に行く前に問い合わせてみる項目。

1.馬場の広さはどれぐらいか(ウエスタン・ブリティッシュに関わらず、最低でも20m×30mないと馬術らしきことは出来ません)
  たまに柵に囲まれていないところを使えなんていうクラブもあります。柵のない所で馬をコントロールすることは上級者でも難しいのです。
  (ただ、走るだけなら別ですが・・・)


2.馬術はウエスタン、ブリッティシュなのか。種目は何なのか?何が教えられるのか?
   ウエスタンであればレイニング・プレジャー・ホースマンシップ等、ブリティッシュなら馬場馬術、障害等です。4輪バギー、スノーモビル、動物ふれあい、セラピー乗馬や障害者乗馬、イベント出張等多岐にわたってやっている施設は避けた方が無難です。求めるものが違いますから
  たまに我流の所があるので要注意。そんな所で覚えると他で通用しません。馬を蹴って前に発進しているようなら、失格です。
   馬場馬術、レイニング等の馬がいるだけでは、教えることが出来ません。その馬を維持すること、他の人に教えることが出来ることが大切です。(トレーナーやインストラクター)


3.教えるときマンツーマンなのか、部班なのか?1000鞍以下でレッスンフリーをうたわない施設。
  これは一長一短ありますが、お勧めはマンツーマンです。100鞍以下でフリー、後はワンポイントで指導するなんてナンセンスです。施設の乗馬レベルを物語っています。


4.馬の種類や血統を確かめ、その馬が乗れるのかどうかも確かめる。
  ウエスタンならクォーター・アパルーサー・アメリカンペイント、ブリッティシュならオランダ温血種、ハノーバー、リピッツァーナ等です。その馬が競技系の血統かも重要です。
  血統は馬術競技として優秀な素質を見るうえで重要です。競走馬サラブレッドの血統はだめですよ)
  その血統の馬が乗れるのかどうかも重要です。レイニングホースがいるとうたっていても、実際にはいない場合があったりします。
  見破り方は、血統を聞くことです。即座に答えられなかったら、疑うべきです。乗馬クラブにとって馬は誇りでもあるのです。血統を語らずにいては何も誇りに思わないのと同じです。
  ひどい施設では一番良い血統の馬が1頭でひき馬しか使えないような所もありますよ。(年齢や障害を持っていて)


1から4までは、電話で確かめられますが、パソコンのメールで問い合わせてみるのが、効果的です。実際に私たちもそうやって、メールを送ってみました。しっかりとしたクラブなら1日で遅くとも2日目には返答がきますが、ダメなクラブはいつまでたっても返答がきません。


見学に行ってから確認する項目

5.リクエストに応えてくれるか?(障害や馬場馬術ではなく、馬を自由に乗せてくれるか)
  競技に興味はないけれど馬に乗るのが好きな方は重要なポイントですが、トレーナーとインストラクターのレベルを確かめましょう。(馬の動かし方の究極である馬術競技のことがわからないのは論外です)

6.馬がスマートか?太っていないか?を確かめる。太っているのが1頭ならOKです。あとがスマートなら。しかし、全頭そんな傾向にあるのなら大問題です。
  理想的な体重コントロールとは、競馬のG1にでる状態の馬です。スマートで綺麗ですよね!乗馬も基本的に同じです。
  一時的に痩せる、太ることはあっても良い状態を維持していくことは大変なことなのです。

  馬が太っているなら、他を探した方が良い。太った馬はレッスン15分も体力が持ちません。皆さんが駈歩が出来るようになるときっと後悔しますよ!
  幾ら頑張っても駈歩続きませんから・・・。角度により馬のあばら骨が少し見えるぐらいが良いでしょう。


7.会員制度の無い所は、絶対に避けましょう。しっかりと教えてくれません。そして、会員制度の内容の違いを丁寧に説明してくれるか? 後は貴方の希望に沿った会員種別を勧めてくれるか?

8.最後にインストラクターやトレーナーに馬に乗ったところを見せてもらいましょう!
  自信のあるところは、ただ走るだけでなく、横の動きや回転、バックなどバリエーション豊かに見せてくれます。

  ポイントは、馬を発進させるときに馬を蹴っているかどうかです。馬術ではスタイルを問わず、通常の発進で蹴ったりしません。
  軽くふくらはぎを締めて発進させます。
  調教が進めば、乗り手の舌鼓(ぜっこと言って舌うちのこと)や騎座(乗り手のポジション)で発進します。
  リクエスト出来るのなら、拍車を付けて乗って見せてもらいましょう。拍車の使えないインストラクターは、馬術が出来ません。
  拍車は、皆さんが足の使い方を上達させる上で重要な要素となりますから、拍車の使えるインストラクターは必要条件です。


9.馬具(鞍や手綱)を預かってくれるか?(毎回、自宅から車で運ぶのは大変です)自分の実力にあったハミや拍車ののアドバイスが出来る施設か?
  ハミや拍車は、馬の適正、騎乗者のレベルに応じて変える必要があります。出来ない施設は、避けましょう。

その他

 ・馬の話を熱っぽく語れるか?自慢でもいいのです。世間話や職業の質問ばかりしてくる所は避けた方が良いでしょう。

 ・バーベキューや酒の機会が多い施設も避けましょう。

 ・入会してからでは、遅いので1度は馬に乗ってみることです。そうすると動かしやすいかどうかわかります。また、適切なアドバイスがあるか、わかります。

 ・価格が安いは皆さんにとって重要な要素ですが、馬の調教や馬の状態管理をしていない施設での乗馬はお金の無駄使いになり、上達もしません。
  私たちの経験上、後悔して違うクラブを探すことになります。価格が高いには正当理由があり、価格が安いは魅力がないのです。

 ・障害者支援活動、ボランティア活動も行っているクラブもよくありません。活動で休み、馬が足らない、馬が馬術調教されてない等不満が続出します。

 ・雨や雪の日もレッスンしてくれるかも重要です。皆さんにとって馬は趣味ですから、休みの日が雨や雪でも乗りたいでしょう。
  しかし、インストラクターにとっては嫌な騎乗となります。馬と騎乗者の安全を考えてOK、NOと言ってくれるクラブが良いクラブです。

 ・オーナーやトレーナー、インストラクターが客のいないときに1人で馬に乗ることがあるか、聞いてみるのも手です。
  良いクラブは、調教や自己上達のために馬に乗っているはずですから。

 ・多数のインストラクターのいる所も避けた方が良いでしょう。たとえ、優秀でも人により言うことが違うからです。(5年以上経たないと誰が正しいのかわかりません)

 ・傷害保険については、クラブで掛けていると思いますが、自分でも入っておきましょう。基本的に乗馬は自己責任です。
  クラブ側の保険適用範囲は、指導者の管理のもとに騎乗と騎乗者の過失、操作ミスがない条件です。落馬は騎乗者の過失です。また、指導者が見ていない場合は保険が摘要されません。
  と言っても、調教や安全に配慮して最善を尽くすのがプロなのです。保険を使うことのないように普段から調教しています。
  だから、逆に保険(一日300円、年間2000円とかです)を騎乗者にかけさせるところは避けましょう。一切施設側は責任を負わないからです。つまり、怪我しても自己責任。
  調教が不十分、危険な馬にも乗せるということなのです。
  保険料を取らない所で、もしもの場合に備えて、自分で選んだ傷害保険に加入しておくのが一番です。(施設側の保険と自分の保険で全てカバーできます)

 ・馬の騎乗は予約制かどうか?予約が必要なところは、なぜ必要なのか聞いてみること。
  答えの多くは、他の会員とのバッティングですが、騎乗前調整(元気があり過ぎれば元気を取るために事前に馬を運動させておく)をするためと答えるクラブもあります。そんなクラブはお勧めです。

 ・ホームページやブログ、掲示板を見て更新頻度を見てみる。更新が1か月以上されていないのなら要注意です。そんな所は止めておきましょう。
  また、内容も見た方が良いでしょう。自分が一番、馬には自信がある風に見えるところが良いでしょう。きっちり調教されています。
  乗馬クラブは、トレーナーの技量と馬の良さをアピールする施設なのですから、やる気がなければ、馬も調教されてません。皆さんの安全も考えていないでしょう。

 

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