飼い方の長所短所



今までに見た、経験した馬の飼い方の長所短所をまとめてみました。
乗馬クラブの選択や馬の預託に参考にしてください。
馬房が頭数分あり、1頭1頭を管理できる状態でないと馬の健康面はもちろんのこと調教もしていないのが実情です。
コメントは、マリンのひとり言です。(笑)



項目 長所 短所 マリンのコメント
24時間放牧 野生のままなのでストレスフリー 管理が出来ない・野生に戻る? 大手の競馬の育成を行っている所以外に存在し得ない。(厳密には20時間程度の放牧で、一旦厩舎に入れる。つまり、放牧中の給飼量を個別に推測把握し、怪我や異常を発見し、足りない栄養素を補うために厩舎に入れる)なぜなら、1頭放牧ならまだしも集合放牧は自然のままなので、給飼量管理、ひいては栄養管理、ボロの状態等馬体の状態が把握できない。
観光乗馬施設は一般にこれが多いが、本格的な乗馬施設は皆無である。つまり、馬を飼っているだけ。(こんな所に馬を預けるオーナーがいるのか?)
馬房だけの飼育 管理は完璧 馬はストレスだらけ 東京、大阪等の都会型乗馬施設に多い。給飼量や馬体管理はできるが、馬がストレスのためエキサイトしやすい。自由放牧の時間を与えるべき。
餌は生・乾燥草だけ 低カロリー、高繊維質なので安全 運動する馬にはエネルギー、ビタミン・ミネラル、微量元素が不足 郊外型の広い敷地を持った施設でよく見られ、競馬は勿論であるが、競技をする、練習をするアスリート馬には草だけではだめである。麦類等のカロリーが高いものが必要となるが、知識が無いと体調を崩してしまう。
運動量や発汗、寒さに対する配慮が的確にできるトレーナーがいることが大切である。
頭数分の馬房がない なし 個別に合せた給飼、栄養素の管理ができない 集合馬房は広さがあればOKなれど、繋いでおかないと強い馬だけが独り占めしてしまう。まして、5頭以上飼っていたとすると濃厚飼料だけで1日三回給飼すると15回も繋ぐことになる。(これでは1人2人じゃ当然無理と言うか、給飼していないはず。)
冬も放牧で完全密閉されない雪よけがあるだけ 馬が寒さに強くなる 体調を崩した馬、強くない馬は当然衰弱します。 冬でも吹雪、冬に近い時期の雨、寒い時の雨は幾ら強い馬といっても衰弱します。馬の体温を維持できる限界温度は風が無い状態で0度です。風が吹けば0度でも体感温度は-10度になるため、かなりエネルギーを消耗します。雪や雨宿りが出来る屋根はあるが横はビニールだけの施設があったが、風を防げないし、弱い馬は追い出されていた。その馬は、痩せて衰弱しきっていたのを覚えている。こんなところに預けてはだめですよ
夏から秋の放牧 衛生的。(暑い時期なので、馬房は危険。馬房内の温度上昇に伴い、排尿のアンモニアで体調を崩すから。 蚊やアブ、吸血バエ等虫の出る時期なので、対策が必要。 放牧するなら、虫よけ馬着、虫よけスプレーをしてから。以前、虫刺さされと虫のストレスで衰弱した馬を何度も見た。また、夜間のみ放牧も効果的であるが、昼間は温度が上昇するため、アンモニア対策やボロから発生する雑菌対策に、こまめに馬房掃除が必要である。
草が茂る時期の放牧 管理した牧草地であれば、低カロリー、高繊維、水分含有で疝痛しらず。 体重を維持するだけで、運動させる馬にはそれだけでは不十分 各馬の牧草摂取量把握(これを把握している所は少ない)と不足成分の補充が大切である。馬房に入れるのは濃厚飼料等で不足分を補うためでもある。
餌は乾燥牧草だけ 駆虫の回数を減らせる、1日のエネルギーを計算し易い。 馬は生の牧草が本能的に大好きなもの、危険な草でも食べに行くので放牧環境への注意が必要 駆虫は乾燥牧草だけでも必要です。蚊を媒介するミクロフィラリアや馬バエがいるからです。理想はおやつとしての生の牧草があり、主食として乾燥牧草がベストですが、北海道以外では難しい。