調教されている?



 よく聞かれるのが乗馬経験のない方で、「観光乗馬施設に行って、乗馬をしたら馬が全然いうことを聞かなかったのでここに来てみました」、
「十分説明のないまま走らされ、怖い思いをした」


そんなときには、『馬が調教されていいないからです!』と答えます。十分調教されていない馬を使用する観光乗馬で走ることはとても危険なのです。
何故かって?それは、基本的に馬は馬の後を着いて行くのですが、それが落とし穴です。
常歩と言われる馬の歩きでは大体大丈夫なのですが、速歩と言われるジョギング程度の速さの馬の動きでは、上下動がとても大きくなり、初心者では落馬する可能性が非常に大きいのです。 また、3人で騎乗して速歩で乗馬中、乗り手の意思で馬を止めずに前の馬が止まった時、見事に後ろの方は姿勢を崩すか、落馬してしまいます。

ウエスタンの鞍にはホーンといって、手で持つところ(本来は持ち手とは違います)があるのですが、それを持っていれば大丈夫かというと大丈夫ではありません。

大抵の方は、激しい上下動で手に力が入るため、全身に力が入り振動を吸収する柔らかい(リラックス)姿勢が保てません。
全身に力が入ると馬は速度を上げ、上下動も数倍になり落馬しやすくなります。(片手で持って耐えられるものではないのです)
全身に力の入った乗馬経験のない方は上下動が激しいと手綱を引くことも出来ず、また、落ちそうになっても馬は止まらず前の馬に着いていきます。そして、最悪、落馬して後ろの馬に踏まれるなんてことあるのご存知でしたか。

調教されていない馬は、人間を上位として認識していませんから、寝ている人間は、横たわった木の枝と一緒です。 踏みますよ!貴方を! 調教していない馬は、馬の後を着いていきますから、自分で手綱を引いても止まりません。
だから、速足をすることはとても危険なのです。

マリンズステーブルはどうって? 大丈夫ですよ! 人間の指示に従うように調教していますから。
馬の後を着かないようにも着くようにも乗り手の意思で動きます。3人で騎乗して、初心者でも後ろの1頭だけ止めることも難なくこなします。
マリンズステーブルの馬たちは、乗馬練習用に調教されていますから、観光客で初心者でも馬をコントロールすることが可能なのです。
ほんの少し、動かし方を練習すると意思どおりに動かせます。調教されていない馬は、力ずくでもコントロール不可能です。



次に聞かれるのが、他のクラブに通っている乗馬経験者で、初級レベルの方は、旅行に来て馬に乗ったが、「馬が馬の後をついていくので、行きたい方向へコントロールが出来ない」
「馬が帰りたっがて、反対の方向に急に走り出し怖い思いをした」
「指示を出していないのにある地点に来ると駈歩で走り出す」


そんなときには、『馬が馬術調教されていない乗馬施設だからです!』と答えます。
乗馬クラブに通われている方は、レベルは様々ですが、馬術調教されている馬をお乗りになっています。
馬術という共通の動かし方のルールを学んで馬をコントロールしていますし、馬もそれに従います。

しかし、外乗専門と名乗っている施設の中には調教を一切していない所もあるのです。残念なことにそんな所に行ってしまったのですね。貴方は・・・
馬は本来、馬の後を着いていく習性がありますが、乗馬クラブに通っている貴方は動かし方を学んだはずです。でもコントロールできない。何故か?
馬が基本調教されていないからです。
たまに騎乗者が原因の場合もありますが・・・。


馬が帰りたがって、反対の方向に走り出すのは幾つかの要素があります。
1.十分な調教がされていない。2.定時に餌が与えられていない。3.前回騎乗した人間が無理強いをした。4.急に何か見慣れないもの、怖いものが目に入った。

常時帰りたがるのは、全く調教されていない。一度だけ帰りたがったが、修正できたなら、調教はされています。前回騎乗者が無理強いをしたのなら、直ぐに修正できます。見慣れないものを見て怖がったのなら、避けようがありません。

調教されていないのは、論外ですが、多いのですよ。観光乗馬施設で馬に乗ると。
修正が利いた場合でも先導している者が適切なアドバイスを行っているか、また、乗り換わってその場で直しているかがポイントです。

指示していないのにある地点で駈歩になったのは、いつもそこで駈歩をしているからです。馬が先を読んで走ったのです。
マリンズステーブルの馬たちは、いつどこで駈歩をして、どこで止まるかを馬が学習できないように調教されています。


十分騎乗歴のある方からは、観光乗馬施設の馬は太っていて、駈歩が続かない!体力がない!ハミが効かない!とよく言われます。
私は、それを望んでも無理だと答えます。観光乗馬施設では、調教するトレーナーもいない場合が殆どで、馬の管理もしていない。毎日馬にも乗っていない。

それでは15分の駈歩レッスンも出来ません。乗馬用の馬としては、せめて1時間ぐらいの駈歩中心のレッスンを数回こなさないと。
だから、マリンズステーブルでは、毎日が体力作り、調教です。お客様の騎乗した後も再調教して、調整します。馬に乗らない日は、余程天候の悪い日以外はありません。
調教風景はほぼ毎日見られますから、予約して見に来ても面白いですよ!?

馬も当然、太っていません。現役競馬馬のように引き締まっています。乗馬する馬は、少しあばら骨が見えるのが最適な体型なのですが、乗馬クラブで見比べるときには、全頭チェックすることです。
直ぐに全頭が見られない(放牧していて姿が見えないなんて、普段から管理していない施設です)施設は止めておきましょう。調教をしない、出来ない施設です。


あと、一言。トレーナー(調教師)がいても、競馬のトレーナーあがりはだめですよ!
競馬を辞めてから、きっちり乗馬馬術を学んだ方ならOKですが、競馬は早く走る競争調教なので乗馬の世界では通用しません。
乗馬は調教は、止まる、速度コントロール、横の動き、180回転、360度回転が中心です。だから、安全なのですが、競争調教はプロのジョッキーのみが騎乗し、止まることは必要ありません。その他の動きも関係ないですから。